次世代の部品・パーツ洗浄機「バイオサークル」

バイオサークルとは?

バイオサークル

バイオサークルは、環境先進国・ドイツのバイオサークル社が開発した部品・パーツ洗浄機(洗浄台)。従来の洗浄機のように灯油や溶剤を使わず、バイオの力で汚れを分解するのが大きな特徴です。また、洗浄だけでなく、さびも強力に落とすことができます。

EU圏ではすでに2,000台を超える販売台数を誇り、BMW、クライスラー、メルセデス・ベンツ、ダイムラー、フォルクスワーゲン、エアバス、ESSO、ジーメンス、日立製作所ヨーロッパ、ボッシュ、ダノン、コカ・コーラ、ハイネケン、ネスレなど、自動車メーカーから食品メーカーまで様々な業種の企業に導入されています。

バイオサークルの特徴

EU圏の大手企業がこぞってバイオサークルを導入する理由はどこにあるのでしょうか? こちらでは、従来の部品・パーツ洗浄機にはなかったバイオサークルの特徴をご説明します。

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優れた洗浄力が持続する

バイオサークルの最大の特徴は、優れた洗浄力が持続すること。これを説明するためには、従来の部品・パーツ洗浄機との仕組みの違いを説明する必要があります。

従来の部品・パーツ洗浄機

灯油・溶剤などを使用する従来の部品・パーツ洗浄機では、汚れた灯油・溶剤からゴミを取り除きながら再利用するタイプが一般的ですが、灯油・溶剤内に細かいゴミが残ってしまうため徐々に劣化していき、再利用を重ねるうちに洗浄力が低下していきます。

バイオサークル

バイオサークルは灯油や溶剤は一切使用せず、専用の洗浄液「バイオサークルリキッド」を使用します。洗浄で落ちた有機物(汚れ)をバイオサークルリキッドに含まれる微生物が生分解して除去するのが大きな特徴。洗浄液内に不純物(有機物)が残らないため、安定した洗浄力が持続します。

バイオサークルの仕組みをチェック!

バイオサークルの洗浄台には循環ポンプが入っており、専用の生分解洗浄剤である「バイオサークルリキッド」が循環します。水道の蛇口のように液が出てきて、そこで洗浄作業を行います。

大きな汚れは洗浄台のメッシュにかかりますが、大半の細かな汚れは洗浄台の下の水槽に貯められます。この水槽にはエアポンプとヒーターが搭載され、41~43℃程度に保たれます。

洗浄液に混ざった有機物(汚れ)は「バイオサークルリキッド」に含まれる微生物によりすべて生分解されて、水と二酸化炭素になります。産業廃棄物となる廃液は一切出ません。

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コスト削減につながる

従来の部品・パーツ洗浄機では、灯油・溶剤の費用はもちろん、それ以外にも下記のような様々な費用が発生していました。

  • 使い続けた廃液の処分費用(定期的)
  • 作業着・手袋・マスク・ゴーグルなど作業者保護用の
    備品代(定期的)
  • 石けん・クリームなど作業者の衛生管理用の備品代
    (定期的)
  • 換気設備の設置費用(初期)

一方のバイオサークルは灯油や溶剤を使用せず、洗浄液として使うバイオサークルリキッドは微生物が汚れを生分解するため、廃液が出ることはありません。従来の部品・パーツ洗浄機に比べると、廃液処分費用がかからないのは大きなメリットと言えるでしょう。また、健康に有害なものが発生しないため、換気設備も作業者の衛生管理用の備品も必要ありません。

※油汚れのある部品を洗浄するため、ラテックス手袋は必要です。

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人にも環境にもやさしい

EU圏でバイオサークルが普及している大きな理由として、「地球環境にやさしい」ことが挙げられます。「油汚れを油で洗う」時代は終わりました。これからは、バイオの力で洗浄する時代。廃液・廃棄物を出さず環境に負荷をかけない「生分解洗浄」が主役になりつつあります。バイオサークルは、これからのエコ時代を担う部品・パーツ洗浄機になっていくでしょう。

また、安全性が高いのもバイオサークルが選ばれる理由です。従来の部品・パーツ洗浄機は灯油や溶液、アルカリ性の洗浄液などを使用しているため、目に入ると危険ですし、発火するおそれもありました。また、揮発性がある溶剤はリスクが高く、実際に呼吸器への悪影響やアレルギー、皮膚疾患や頭痛、就眠障害など、作業者に健康被害が起きて企業が損害賠償責任を負担することも少なくありませんでした。

バイオサークルはこのような心配は無用です。洗浄液として使うバイオサークルリキッドは直接触れても問題なく、人体への悪影響はありません。今、問題視されているVOCが発生することもないため、法令に抵触するおそれもありません。

VOCとは?

揮発性有機化合物の略称で、蒸発しやすく、大気中で気体となる有機化合物の総称(トルエン・キシレン・酢酸エチルなど)です。現在、日本では「大気汚染防止法」によって各企業にVOCの排出規制がかかっており(平成18年4月1日より)、違反すると罰金刑が科されます。

また、バイオサークルに用いる洗浄液「バイオスーパーリキッド」は、米国農務省より適切な食品安全規制を満たしていることが保証されています。さらに、NSFインターナショナルによってその安全性が認証されています。そのため、食品工業や飲食施設の厨房などでも問題なく使用可能。洗浄液も嫌な臭いがしないため、食品に臭いが移る心配もなく、快適に洗浄作業を行えます。

NSF NSFインターナショナルとは?

NSFインターナショナルは、公衆安全衛生の分野で国際的に認められた米国の第三者認証機関です。過去50年にわたり公衆安全衛生に係わる規格を制定し、これらの規格をもとに製品認証業務を実施するほか、マネジメントシステムの審査・登録、教育・訓練、検査・研究などを行っています。一般的に液体を空輸するのには様々な制限が設けられていますが、NSFの認証を受けたバイオサークルリキッドは空輸も可能です。